遺言書が無効になる理由は?
遺言書は、自分の意思を相続に反映させるための大切な法的文書です。
しかし、せっかく作成しても無効になってしまうケースがあります。
無効な遺言書は法的効力を持たず、法律の規定通りに相続が進められるため、遺言者の意志が反映されません。
そこでこの記事では、遺言書が無効になる理由について解説します。
▼遺言書が無効になる理由
■遺言書の形式に不備があるから
遺言書には、自筆証書遺言や公正証書遺言など、法律で定められた形式があります。
それぞれ署名や日付の記載などに要件があり、1つでも欠けると無効になる可能性があるので注意が必要です。
■内容が不明確だから
遺言書に書かれている内容が曖昧で特定できない場合も、効力が認められません。
例えば「長男に土地を相続させる」とだけ記載しても、複数の土地がある場合はどの土地を指すのか不明確です。
財産の特定や受遺者の指定は誤解が生じないよう、明確かつ具体的に記載しましょう。
■内容が公序良俗に違反しているから
遺言の内容が社会的秩序や倫理に反する場合、その部分は無効とされます。
例えば、不貞相手に遺産を相続する内容は、認められない場合が多いです。
■遺言能力がないから
遺言書を有効に作成するためには、遺言能力が必要です。
法律上、15歳以上で意思能力があれば作成できますが、認知症で判断能力が低下している場合には無効とされる可能性があります。
遺言作成の際には、客観的に能力を証明できる方法を取ることが望ましいでしょう。
▼まとめ
遺言書が無効になる理由には、形式の不備・内容の不明確さ・公序良俗に違反しているなどが挙げられます。
有効となる遺言書を作成するためには、専門家への相談がおすすめです。
『林秀行税理士・行政書士事務所』は、塩尻市で相続に関するお悩みを承っています。
ご相談者様に寄り添い、専門知識を活かしてサポートいたしますので、いつでもお問い合わせください。
林秀行税理士・行政書士事務所
住所:長野県塩尻市大門一番町8-1
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